リレーコラム
Fail.26 急がば回れ 文……上倉 明子
2008/10/23
9月に開催された北京オリンピック。
オープニングセレモニーを見ながら、大学の講義で教授が語っていた言葉を思い出す。
「中華人民の圧倒的人口数が成すスケールの大きさは、他に類を見ない」
大陸視点で、日本を見てみようと専攻した東洋史。
物書きになるのを夢見て始めた学問も、いつしか学費を稼ぐための仕事が重点を置くようになった。
気がつけば、学生というより印刷会社の営業担当者。
更に時は過ぎ、私には夫がいて、産まれた娘が1人、すくすく育っている。
現在、学生当時絶対に無縁だと思っていた、経理・総務を担当する仕事についているから不思議だ。
どうやら世の中、先の事はわからないらしい。
過ぎ去ったと思っていた学問も、仕事で重要な書類を扱う度に「文字で書かれているものが絶対である」史学の基本を今更肝に銘じて目を通す。
営業職を経験したお陰で、新規クライアント獲得→制作→納品→会計処理 までの仕事全体を確認できる、視野ぐらいは持てるようになった。
急がば回って老後は物書きに、と密かに願ってみたりする。
Profile
上倉 明子
富士宮市出身
● 問い合わせ
有限会社
カボスメディアワークス
URL:http://kabosu.net

